オフィスの共用部設計を任されたとき、「何から手をつければよいのか」と悩む設計担当者は少なくありません。エントランスから会議室、フリーアドレスエリアまで、用途ごとに求められる機能もデザインも異なります。本記事では共用部のつくり方について、基本プロセスから用途別の設計手法、パーテーション活用のコツ、最新トレンド事例まで実務目線で解説します。
共用部のつくり方とは?オフィス設計における結論

共用部のつくり方とは、企業の顔となるエントランスから従業員が休憩するリフレッシュスペースまで、目的に応じて空間を機能的かつ魅力的に構成する設計技術のことです。結論から言えば、共用部づくりの成否は「利用シーンの想定」と「空間の可変性」をどう両立させるかにかかっています。この2点を押さえた上で、以下の基本方針とパーテーション活用の視点を確認していきましょう。
共用部設計で押さえるべき3つの基本方針
共用部設計では、まず利用者の動きを軸に考える視点が欠かせません。具体的には次の3つの方針を基本として押さえておくと、提案の軸がぶれにくくなります。
- 目的別ゾーニング:利用シーンごとに空間の役割を明確に分ける
- 動線の一貫性:従業員と来客の動きが交錯しないよう配慮する
- 可変性の確保:将来のレイアウト変更に対応できる仕組みを組み込む
これらは単独ではなく相互に関連するため、設計初期段階からセットで検討することが望ましいでしょう。
パーテーション活用が共用部づくりの鍵になる理由
共用部は固定壁で仕切ると柔軟性が失われがちですが、パーテーションを活用すれば空間の用途変更に素早く対応できます。会議室不足の解消や来客対応スペースの一時的な拡張など、需要変動に応じたレイアウト調整が可能になる点が大きな利点です。
また、ガラスパーテーションのように視線を通しつつ音を遮る製品を選べば、開放感とプライバシーの両立も図れます。共用部のつくり方を考える際は、固定と可変のバランスをどう設計に落とし込むかが実務上の分かれ目になります。
オフィスの共用部設計が重要視される理由

近年、共用部設計への投資が増えている背景には、働き方の変化と企業ブランディングへの意識向上があります。従業員のコミュニケーション活性化、来客対応の印象づくり、フリーアドレス制の普及、ハイブリッドワークの浸透という4つの観点から、その理由を具体的に見ていきましょう。
従業員のコミュニケーション活性化につながるため
偶発的な会話が生まれる場として、共用部の役割が見直されています。固定席の周辺だけでは部署を越えた交流が生まれにくいため、リフレッシュスペースやカフェスペースを意図的に設けることで、部門間の情報共有が促されるという声が現場からも聞かれます。
こうした場は単なる休憩スペースではなく、偶然の出会いから新しい発想が生まれる装置として設計する視点が求められます。ソファやカウンター席の配置一つで、立ち止まりやすさや会話のしやすさが大きく変わる点も押さえておきたいポイントです。
企業ブランディングと来客対応の印象向上につながるため
エントランスや受付エリアは、来訪者が最初に目にする企業の顔です。内装の質感や照明の使い方一つで、企業の姿勢や信頼感が伝わるため、共用部デザインはブランディング戦略の一部として捉えられるようになっています。
例えば、企業カラーを取り入れたサイン計画や、ロゴを効果的に配置したパーテーションは、来客に強い印象を残します。共用部のつくり方を検討する際、機能性だけでなく「見られる場所」としての設計意図を持つことが重要です。
フリーアドレス制導入で共用部需要が増加しているため
固定席を廃止するフリーアドレス制の導入企業が増えるにつれ、共用部の役割はさらに拡大しています。個人作業スペースが減る分、集中ブースやミーティングスペースといった共用の機能的エリアの充実が求められるようになりました。
この流れの中で、ローパーテーションや可動間仕切りを使った柔軟なゾーニングが注目されています。座席数の変動に応じて空間の使い方を調整できる設計は、フリーアドレス化を進める企業にとって欠かせない要素です。
ハイブリッドワーク普及によりオフィスの役割が変化しているため
在宅勤務とオフィス勤務を組み合わせるハイブリッドワークの普及により、オフィスは「作業する場所」から「集まって交流する場所」へと役割を変えつつあります。出社率が変動する中で、個人デスクよりも共用部の充実度が企業選びの決め手になるケースも出てきました。
こうした背景から、Web会議対応のミーティングスペースや、リラックスして雑談できるカフェスペースの需要が高まっています。共用部のつくり方は、もはやオフィス全体の価値を左右する要素になっていると言えるでしょう。
共用部設計の基本プロセス

共用部設計を成功させるには、ヒアリングからゾーニング、レイアウト、動線計画、パーテーション選定まで、一連の流れを段階的に進める必要があります。ここでは実務で使える基本プロセスを5つのステップに分けて解説します。
クライアントヒアリングと要件定義の進め方
設計の出発点は、クライアントの利用実態と要望を丁寧に聞き取ることです。従業員数や来客頻度、既存オフィスの課題点などを具体的に確認し、優先順位を整理していきます。
ヒアリング項目としては、利用人数、稼働時間帯、必要な設備、将来的な組織変更の見込みなどが挙げられます。この段階で認識のズレを解消しておくことが、後工程の手戻りを防ぐ最大のポイントになります。
ゾーニング設計の考え方
ヒアリング内容をもとに、フロア全体をどのエリアに割り振るかを決めるのがゾーニングです。来客ゾーン、執務ゾーン、共用ゾーンをどのように配置するかによって、動線の質や空間の印象が大きく変わります。
一般的には、来客対応エリアは入口付近に、集中作業エリアは奥まった静かな場所に配置する考え方が基本です。共用部のつくり方において、このゾーニング段階での判断が後の設計全体の骨格を決定づけます。
レイアウト設計の考え方
ゾーニングが決まったら、具体的な家具配置やパーテーションの位置を落とし込むレイアウト設計に進みます。什器のサイズや通路幅、避難経路の確保など、法規面と使い勝手の両方を考慮する必要があります。
この段階では、実際の利用シーンを想像しながら配置を検討することが大切です。例えば会議室前に待機スペースを設けるなど、細かな配慮が使いやすさに直結します。
動線計画のポイント
動線計画は、従業員と来客がストレスなく移動できるかどうかを左右する重要な工程です。来客動線と社内動線が交錯すると、セキュリティ面や印象の観点で問題が生じやすくなります。
動線設計では、主要動線の幅を十分に確保すること、行き止まりを作らないこと、サインで方向性を分かりやすく示すことなどが基本となります。共用部の使いやすさは、この動線設計の緻密さに大きく左右されます。
パーテーションを使った空間分割の考え方
最後の工程として、パーテーションを使った具体的な空間分割を検討します。固定壁では対応できない柔軟なレイアウト変更を実現するため、用途に応じてガラス、可動間仕切り、ローパーテーションなどを使い分けます。
視線の抜け方や遮音性能、施工のしやすさを比較しながら選定することで、共用部全体の完成度が高まります。次章では用途別の具体的なつくり方を掘り下げていきます。
用途別・共用部の具体的なつくり方

共用部と一口に言っても、エントランスから応接室まで求められる機能は多岐にわたります。ここでは代表的な8つの用途について、それぞれのつくり方のポイントを具体的に見ていきましょう。
エントランスのつくり方
エントランスは企業の第一印象を決める重要な空間です。素材選びや照明計画によって、来訪者が感じる企業イメージが大きく変わります。木質パネルや石材を組み合わせた高級感のある演出は、信頼感を伝える手法として定着しています。
設計では、サイン計画やロゴの見せ方も含めて総合的に検討する必要があります。天井高を活かした開放感のある空間づくりも、印象向上に効果的な手法の一つです。
受付エリアのつくり方
受付エリアは、来客対応のスムーズさと安心感を両立させる設計が求められます。カウンターの高さや素材、待合スペースの配置によって、来訪者の滞在ストレスを軽減できます。
近年はガラスパーテーションで受付背後のオフィス空間を程よく見せる手法も増えています。透明感のある仕切りは、開放的でありながら適度な境界を保つバランスの取れた選択肢と言えるでしょう。
会議室のつくり方
会議室設計では、遮音性と柔軟性の両立が課題になります。可動間仕切りを使えば、少人数用と大人数用を状況に応じて切り替えられ、スペースの稼働率を高められます。
また、Web会議の増加を踏まえ、照明や背景の見え方にも配慮した設計が求められるようになりました。防音性能の高いパーテーションを選定することで、隣室への音漏れといったトラブルも防げます。
ミーティングスペースのつくり方
会議室ほど密閉性を求めない、気軽に使えるミーティングスペースの需要が高まっています。ローパーテーションで緩やかに仕切ることで、周囲の様子を感じながらも会話に集中できる環境がつくれます。
家具の配置換えがしやすい設計にしておくと、少人数の打ち合わせから急な来客対応まで幅広く活用できます。共用部の中でも稼働率が高いエリアのため、耐久性のある素材選定も欠かせません。
リフレッシュスペースのつくり方
リフレッシュスペースは、従業員の気分転換と交流を促す場として設計します。執務エリアとは異なる色使いや素材を取り入れることで、切り替えの効いた空間になります。
観葉植物やソファなど、リラックスできる要素を意識的に配置することがポイントです。パーテーションで執務エリアと緩やかに分離することで、視覚的にも「休む場所」としての認識が高まります。
カフェスペースのつくり方
カフェスペースは、雑談や軽い打ち合わせが自然に生まれる場として人気が高まっています。カウンターキッチンやハイテーブルを設けることで、立ち話がしやすい雰囲気をつくれます。
照明を暖色系にする、木質素材を多用するといった工夫で、執務エリアとは異なる寛ぎの空間を演出できます。パーテーションで区切りつつも視線が抜ける設計にすると、開放感を損なわずに済みます。
フリーアドレスエリアのつくり方
フリーアドレスエリアでは、集中したい人と会話したい人が共存できる工夫が必要です。ローパーテーションで緩やかにゾーンを分けることで、視線を遮りすぎず適度な区切り感を演出できます。
座席の種類を複数用意し、その日の気分や作業内容に応じて選べるようにする設計も効果的です。共用部のつくり方として、フリーアドレスエリアは特に個人の裁量を尊重する視点が求められます。
応接室のつくり方
応接室は、来客に落ち着いた印象を与えると同時に、機密性を確保する必要がある空間です。遮音性の高いパーテーションや扉を用いることで、商談内容が外部に漏れる心配を減らせます。
家具の質感や照明の色温度にもこだわり、格式のある雰囲気を演出することが一般的です。応接室の設計品質は、取引先との関係構築にも影響を与える要素として軽視できません。
共用部設計に活用するパーテーションの種類と選び方

共用部づくりに欠かせないパーテーションには、ガラス、可動間仕切り、ローパーテーションなど複数の種類があります。それぞれ特性が異なるため、用途に応じた選定基準を理解しておくことが提案の質を高めます。
ガラスパーテーションの特徴と活用シーン
ガラスパーテーションは、視線の抜けを保ちながら空間を区切れる点が最大の特徴です。会議室や応接室に採用すれば、閉塞感を抑えつつ適度なプライバシーを確保できます。
遮音性を高めた複層ガラス仕様も選択肢に入るため、用途に応じて仕様をカスタマイズする提案が可能です。デザイン性も高く、企業のブランドイメージを演出する要素としても活用されています。
可動間仕切りパーテーションの特徴と活用シーン
可動間仕切りは、レールに沿ってパネルを移動させることで空間の広さを自在に調整できる製品です。会議室の大小切り替えやイベントスペースの拡張など、稼働率の高い共用部との相性が良いでしょう。
遮音性能に優れた製品を選べば、複数の用途で同時利用しても音の干渉を抑えられます。初期費用はやや高めですが、長期的な運用の柔軟性を考えると投資価値の高い選択肢です。
ローパーテーションの特徴と活用シーン
ローパーテーションは、腰高程度の低い仕切りで空間を緩やかに分ける製品です。フリーアドレスエリアやミーティングスペースなど、開放感を保ちながら区切りたい場面で重宝します。
施工が比較的簡易で移動もしやすいため、レイアウト変更の頻度が高いオフィスに向いています。コストを抑えつつ空間にメリハリをつけたい場合の有効な選択肢と言えるでしょう。
素材別パーテーションの選定基準
パーテーションの素材は、ガラス、スチール、木質、布張りなど多岐にわたり、それぞれ見た目の印象や機能性が異なります。選定にあたっては、以下のような観点を整理すると判断がしやすくなります。
| 素材 | 特徴 | 適した用途 |
|---|---|---|
| ガラス | 開放感、意匠性が高い | 会議室、応接室 |
| スチール | 耐久性、遮音性に優れる | 執務エリア境界 |
| 木質 | 温かみのある質感 | リフレッシュ、カフェスペース |
| 布張り | 吸音性が高い | ミーティングスペース |
このように素材ごとの特性を踏まえて使い分けることで、共用部全体のデザインと機能性を両立させられます。
共用部デザインの最新トレンド事例

共用部デザインは働き方の変化とともに進化を続けています。ここでは木質素材、緑化、遮音性向上、サステナブル素材という4つの視点から、近年注目されているトレンド事例を紹介します。
木質素材を活用した共用部デザイン事例
木質素材は温かみのある印象を与えるため、リフレッシュスペースやカフェスペースを中心に採用が広がっています。無垢材を使ったカウンターや、木目調のパーテーションを組み合わせることで、自然な雰囲気を演出できます。
国産木材を活用した内装は、環境配慮の観点からも評価されやすく、企業のCSR活動と連動させた提案として注目されています。触れたときの質感も含めて、五感で心地よさを感じられる空間づくりが特徴です。
緑化・観葉植物を取り入れた共用部デザイン事例
緑化はストレス軽減や集中力向上への効果が期待される要素として、共用部デザインに積極的に取り入れられています。壁面緑化やハンギングプランツを活用すれば、限られた面積でも自然な潤いを演出できます。
観葉植物をパーテーション代わりに配置し、視線を柔らかく遮る手法も人気です。緑を取り入れることで、無機質になりがちなオフィス空間に生き生きとした表情が生まれます。
遮音性を高めた共用部デザイン事例
オープンな共用部が増える一方で、音の問題への対策も重要な設計テーマになっています。吸音パネルを内蔵したパーテーションや、天井の吸音材との組み合わせによって、開放感と静けさを両立させる工夫が進んでいます。
特にWeb会議が日常化した現在、雑音が入りにくい環境づくりは共用部設計の必須条件になりつつあります。音環境の質は、利用者の満足度に直結する要素として今後も重視されるでしょう。
サステナブル素材を用いた共用部デザイン事例
環境配慮への関心の高まりから、リサイクル素材やFSC認証材を使ったパーテーション、内装材の採用が増えています。廃棄物を減らす設計思想は、企業の社会的責任を可視化する手段としても機能します。
例えば、再生プラスチックを使用したパネルや、解体・再施工がしやすいモジュール型パーテーションは、長期的な運用コスト削減にもつながります。サステナビリティは今後の共用部設計における重要な評価軸の一つです。
共用部づくりで失敗しないための注意点

共用部設計では、見た目の魅力だけでなく機能面や法規面での配慮を怠ると、後々のトラブルにつながります。ここでは採光、照明、動線、コスト、法規という5つの観点から、よくある失敗例とその対策を紹介します。
採光計画の失敗例と対策
共用部の奥まった場所にパーテーションを設置した結果、自然光が届かず暗い印象になってしまう失敗はよく見られます。窓からの光をどこまで届かせたいかを事前にシミュレーションすることが対策として有効です。
ガラスパーテーションを活用すれば、仕切りながらも光を通す設計が可能になります。日照条件を踏まえたゾーニングを行うことで、明るく開放的な共用部を実現しやすくなります。
照明計画の失敗例と対策
照明計画では、用途に合わない色温度を選んでしまい、空間の印象がちぐはぐになるケースが見受けられます。例えばリフレッシュスペースに執務エリアと同じ白色光を使うと、休憩の雰囲気が損なわれてしまいます。
用途ごとに照明の色温度や明るさを使い分ける設計が基本です。間接照明を組み合わせることで、パーテーションの意匠性も引き立ち、空間全体の質感が向上します。
動線干渉を回避する設計方法
来客動線と社内動線が交わってしまうと、セキュリティ面での不安や来客対応の質の低下につながります。設計段階で人の流れを矢印で可視化し、交差点が生まれないか確認する作業が有効です。
受付から応接室までの動線を最短かつ独立させる、執務エリアを通過させない配置にするなど、具体的な工夫を積み重ねることが失敗回避につながります。
コストオーバーを防ぐ予算管理のポイント
共用部設計はデザイン性を追求するほど、想定外のコスト増加が発生しやすい領域です。素材のグレードや造作の複雑さが予算に大きく影響するため、優先順位を明確にした上で予算配分を決める必要があります。
見積もり段階で複数案を比較検討し、どの部分に予算を重点配分するかをクライアントと合意しておくことが、後々のトラブル防止につながります。
消防法・建築基準法との整合性確認
パーテーションの設置は、避難経路の確保や防火区画の観点から法規制の対象になる場合があります。天井までの間仕切りを設ける際は、消防法上の届出が必要になるケースもあるため注意が必要です。
設計段階から所轄消防署や建築確認の窓口に相談し、法規適合を確認しておくことが後工程の手戻りを防ぐ確実な方法です。詳細は総務省消防庁の資料も参考にしてください。
共用部設計の費用相場とコストを抑えるポイント

共用部設計の予算感を把握しておくことは、クライアントへの提案精度を高める上で欠かせません。ここではパーテーション施工費用の目安、用途別のコスト比較、施工会社選定のポイントを解説します。
パーテーション施工費用の目安
パーテーションの施工費用は種類によって大きく異なります。一般的な目安は次の通りです。
| パーテーション種別 | 費用目安(1平米あたり) |
|---|---|
| ローパーテーション | 1万円〜3万円 |
| ガラスパーテーション | 4万円〜8万円 |
| 可動間仕切り | 6万円〜12万円 |
これらはあくまで目安であり、素材のグレードや遮音性能によって上下します。見積もり比較の際の参考として活用してください。
用途別コスト比較
用途によって求められる仕様が異なるため、コスト構造にも差が生じます。会議室や応接室は遮音性を重視するため単価が高くなりやすく、リフレッシュスペースやフリーアドレスエリアは比較的抑えた仕様で対応しやすい傾向があります。
用途ごとの優先度を整理し、投資すべき箇所とコストを抑えられる箇所を明確に分けることが、全体予算の最適化につながります。
コストを抑える施工会社選定のポイント
コストを抑えるには、複数の施工会社から見積もりを取り、仕様と価格のバランスを比較検討することが基本です。パーテーションの施工販売を専門とする会社であれば、規格品を活用した提案でコストダウンできる場合もあります。
過去の施工事例やアフターサービスの内容も確認し、価格だけでなく総合的な信頼性で判断することをおすすめします。共用部のつくり方に精通した会社との連携は、提案の説得力を高める要素にもなるでしょう。
まとめ

共用部のつくり方は、利用シーンの想定と空間の可変性を軸に、ヒアリングからゾーニング、レイアウト、動線計画、パーテーション選定まで一連のプロセスを丁寧に積み重ねることで完成度が高まります。用途別の設計ポイントやトレンド事例、失敗を避けるための注意点まで押さえておくことで、クライアントへの提案の幅は大きく広がるはずです。実務での提案の際は、本記事の内容を土台に自社の事例や実測データを組み合わせて活用してみてください。
共用部のつくり方についてよくある質問

- 共用部設計で最初に決めるべきことは何ですか?
- クライアントの利用実態と要望を把握するヒアリングが最初のステップです。利用人数や来客頻度、既存の課題を整理してからゾーニングに進むと、設計の方向性がぶれにくくなります。
- パーテーションはどのように選べばよいですか?
- 用途に応じて選定します。会議室や応接室は遮音性の高いガラスや可動間仕切り、フリーアドレスエリアは開放感を保てるローパーテーションが適しています。
- 共用部設計にかかる期間の目安はどれくらいですか?
- 規模にもよりますが、ヒアリングから施工完了まで小規模なら1〜2か月、中規模以上のオフィスでは3〜6か月程度かかることが一般的です。
- 共用部のデザイントレンドで押さえるべきものは何ですか?
- 木質素材や緑化、サステナブル素材の活用が近年の主なトレンドです。遮音性向上との両立も重視されています。
- 共用部設計で法規制上の注意点はありますか?
- パーテーション設置に伴う避難経路の確保や防火区画の観点から、消防法や建築基準法との整合性確認が必要です。設計段階で所轄消防署への相談をおすすめします。



